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トルコ旅行記 6日目

 6日目です。今日は、イスタンブールの中心地の市内観光になります。
 主だった見所は、中心地に集中していますので、ほぼ歩いて移動となります。
 7月のトルコは暑いです。やっぱり体力勝負ですね。

●ホテル(ポラット)で朝食
 普段時間のない私にとって、旅行時のホテルの朝食は楽しみです。
 コーヒーを飲みながらゆっくり朝食が食べられるには至福の時間です。
 ポラットのレストランは地下1階ですが、外が見えます。
 多分、斜面に建っていて、玄関側(山側)は地下ですが、レストラン側(海側)は平地になっているような気がします。
 テラスが多少ありますが、おまけ程度です。しかも朝と言えども日があたると外は暑い。
 そんな訳で、屋内側の窓際を陣取りました。
  ブルーの水はプールです。その先の緑の向こうは、マルマラ海になります。
 ちなみに、専用の船着き場があり、ボートでもやってくることができます。関係ありませんが・・・
  
 屋内から、窓越しにテラス席、プールが見えますが、海は見えません。
 右の写真ですが、ジャガイモやソーセージなど、温かい料理も多くの種類がありました。
  
 チーズ、ハム、トマトなど冷たい料理も豊富、  ジュースも、オレンジ・グレープフルーツ等があり、
 右写真のとおり、リンゴ、桃、プラム、サクランボ等果物も豊富でした。
  
 大きなレストランですが、あまり混んでいませんでした。
  
 鉄板の前に、女性のコックがいて、ホットケーキ等を焼いてくれるようですが、私は目玉焼きを焼いて
 いただきました。 質、量ともに満足でした。
  なお、トルコ全体の傾向と思いますが、あまりサービスは良くなくて、挨拶もしません。
 こちらが、「good morninng」または「ギュナイドン」というと、「have a niceday」と返ってきます。


今日は市内観光。イスタンブールのお決まりの主要観光地を歩いて回ります。盛りだくさんです。
暑いのに長い一日が始まります。


●ブルーモスクへ行きます。
 
 世界遺産「ブルーモスク」の案内板です。
 
           ブルーモスク前。
 朝早い時間ですが、人が出始めていました。歩いていると、物売りがいて、「チャイニーズ?」
 と声をかけられます。  「ノー」と言いますが、中国人が多いのでしょう。
 ちなみに、トルコへやってくる観光客で最も多いのは、韓国人だとガイドさんが言っていました。

 この広場に、オベリスクがあり、写真(上側・右写真)も撮りましたが、割愛しました。
  
皆さんほHPでもおなじみ、信者が手・足を洗って清める場所です。
  
階段を上ったところが入り口で、短パン・ミニスカート、ノースリーブ等は不可
青と緑のスカーフを着させられます。なぜか不釣り合いの様な気がします。

   
ブルーモスクの6本のミナレットの内の1本です。   ここが出口になります。

モスクの中をパノラマで撮ってみました。壁の青いタイルや青いステンドクラスのひかりが差し込むことから、ブルーモスクと
呼ばれるそうです。真ん中の柱は12分割で運んできたそうです。
  
ドームの直径は約22.5mあります。ステンドクラスから入るひかりがまぶしいです。
 
本来は、青い色の絨毯とのことですが、汚れが目立つので、現在は赤色のカーペットを使っているそうです。

1609年に着手、1616年に完成とのことですが、昔の技術には驚かされます。


ステンドグラスがきれいです。




 出口をパノラマで撮ってみました。

 トルコは暑いのか、犬も猫もごろりとして寝ています。
 特に、犬は暑さに弱いですからね。
 

 この犬は、耳に識別票をつけています。多分管理された
 犬なんでしょうね。








●次は、アヤソフィアです。


 アヤソフィアのチケットです。
 トルコではだいたい同じような大きさ、色合いの
 チケットで、良く見ないとどこのものかわからなくなって
 しまいます。











アヤソフィア側から、後ろを振り向くと、ブルーモスクと6本のミナレットが見えます。
ここからのモスクの風景がもっともきれいだそうです。

振り向くと、ブルーモスクです。
位置を替えてもう一枚撮ってみました。


















 なお、行く先にはアヤソフィアが見えます。(下 ↓)

アヤソフィアは「聖なる叡智の聖堂」と呼ばれ、360年にコンスタンティヌス2世によって
建立されました。  それから約1650年を経ています。
大まかな話では、もともとキリスト教の教会として建てられたが後にイスラム教のモスクとして
改装されたそうです。
1932年には、イスラム教により、漆喰で塗りつぶされたモザイク画が修復され、1934年には
、宗教色がない博物館として、公開されたそうです。ガイドのニハットさんも、結果的に博物館
となり多くの人が見るようになりよかったと言っていました。
 従って、ここではブルーモスクのように、着るものの規制はありません。


2階から見た様子ですが、修復のためか足場が組まれていました。
よく見る、丸いアラビア語で書かれたのがありました。

キリスト教のモザイク画も修復されています。

この中は立ち入り禁止です。グレイの大きな円には王様が、手前の褐色には、王子や王様の親族
緑は女王が座る位置だそうです。

世界各国多くの観光客が訪れます。

出口も人が一杯。

出口先には、遺跡のようなものがゴロゴロしていて、「ほっていていいのかよ」と言いたくなります。
324年に建築開始、360年完成。日本はまだ古墳時代。トルコの歴史がいかに長いかがわかります。
 補足ですが、アヤソフィアは人類が造った建造物としては、1)万里の長城、2)ピラミッドに続き3番目に
大きな建造物だそうです。アンテミウスとイシドロスという二人の建築家によるとされていますが、現在のように
重機が無い時代に良く作ったものだと、感心してしまうのは私だけでしょうか?


●地下宮殿
 地下宮殿と呼ばれていますが、地下に宮殿を作ったわけではなく、本来は飲料水の備蓄タンクとして
 地下に空間を作りました。天井を支える柱や梁がアーチの形となっており、連続すると宮殿の柱のように
 見えることから、後で地下宮殿とよばれるようになったそうです。
 
 ともすると、見逃してしまいそうな小さな入り口から地下に入ります。

続々と、観光客が入っています。

さながら、地下鉄のような感覚です。ライトアップされて幻想的です。
中は涼しく、快適です。

 記述しませんでしたが、アヤソフィアには、「湿った支柱」と言うのがあり、
 鋼板の穴に指を入れ、1回転させると「願いがかなう」とのことで多くの
 人がやっていましたが、ここにも同様な柱があり、またまた皆さんが
 トライしていました。
  
  柱も異様な雰囲気です。

























 貯水槽なので、水がたまっており、魚(コイかな)が多数いました。

有名な、「メデューサ」の頭の形をした基礎石です。

そもそも、ギリシャ神話に出てくる「メデューサ」の頭部があって、それを基礎に使おうとする発想が良く分かりません。
あまり意味は無いのかもしれませんが・・・
ガイドさんの説明では、「メデューサを神格化しないため、横・逆さまにしたとのことでした。
不思議な世界です。


●昼食は「ドネル・ケバブ」です。
 外へ出ると思いっきり暑い。トラムの軌道に添って、坂道を上ってレストランへ向かいます。

でも近代的なトラムでびっくり。さすが昔は東ローマ帝国の首都、現在はトルコ第一の都市との感じがします。

真っ赤なトラムが目を引きます。このあたりがレストランです。


 実演販売ではありませんが、レストラン入り口で女性がナンを作って焼いています。
 なかなか目を引きます。なぜか、彼女達はニコリともしません。
 この奥がレストランになります。
 
暑い日はビール、昼間からビールが飲めるのは、旅行中の楽しみです。今日のビールはトルコではなく
オランダビール。ここは缶ではなく、グラスに入ってやって来ました。
その他の飲みもの、ジュースやアイランは缶やパックに入ってそのまま出されていました。
スープにレモンはミスマッチのようですが、おいしかったです。
 
パンは外れがなくおいしい。トルコだけではありませんが、ヨーロッパで食べるパンはなぜかおいしい。
ドネルケバブですが、すでに削られて出てきました。良く見る、肉の塊を削いで出されるのかと思って
いましたがそうではありませんでした。
 
 今日のデザートはスイカではありません。
 甘いパイみたいなものです。













 



















 レストランの入り口から中を見るとこんな感じです。左側の席は、1段高くなっていて、日本の座敷席の
感じですが、自分の感じではモンゴル風(アジア風)といった席があります。
 中国人風の人たちと、欧米風の人たちが座っていました。
 入口はナンの製造実演販売といった感じですが、この2人のご婦人は、にこりともせず、黙々と作業を
していました。ごくろうさまです。

●トプカプ宮殿+ハーレムへ行きます。


午後の外の暑い日差しの中、坂道を歩いてトプカプ宮殿へ向かいます。
途中に、水のペットボトルを売っている人が多数いました。(確か1TL)

宮殿前までやってきました。 雰囲気があります。
左側の昔の衣装を着た2人は、有料で写真に入ってくれます。

宮殿らしく、緑が一杯です。


宮殿自体はあまり見るべきものはありません。付属の宝物館が素晴らしいと言っていましたが
私にはあまり興味はなくて、ざっと見たら時間が余ってしまいました。

と、言うわけで、宮殿下の集合場所で時間をつぶしていました。
このあたりは、個々の趣味・志向によります。
 東ローマ帝国が没し、オスマン帝国の時代に、スタルンと家族がここに暮らし、国政が行われた
ところです。

途中、ポルポラス海峡が見渡せるテラスがありましたので、パノラマを一枚。

   
       トプカピ宮殿のチケット           別料金の HAREMのチケット

● ハレムです。
 ハレム(ハーレム)という場所がまるで別の場所にあるかと思っていましたが、ハレムはトプカプ宮殿
 の中にあって、しかも別料金です。
  日本で言うハーレムのイメージと違って、女子用の学校のようなものだったそうです。
 そもそも、エジプトからの貢物として、「エジプト人女性」を住まわせる場所だったと理解しています。
 その後、地方からの女性を集めて、教育するとともに、スタルンの跡継ぎを生むのがしごとだったとか。
 不要となれば、地方に返されたそうですが、その地方で文化を伝える役目をはたしたそうな。
  別料金ですが、確かに見所があります。

ハレム入り口で、定番の回転式ゲートを通って、手荷物検査を経て、中に入ることができます。

HAREMの看板が無いと、何なのか皆目わかりません。

もっとも目に着く、女王(王様のお母さん)の間(部屋)になります。
窓で無いところも窓のごとく風景を描いています。
 実権は、王ではなく、お母さんが握っていたそうです。


天井の装飾も豪華です。

スタルンの大広間だと思います。

同様です。


これらの窓が、ハレムに過ごす女性が外をみることができる場所であったとのこと。


●ポルポラス海峡クルーズ
 今日の最後の観光である、ポルポラス海峡クルーズですが、貸し切りなので
 がらがらでもったいないくらいです。
 ちょっと小ぶりの船ですが、反面自由度が高く、余裕です。
 我々は10人程度、次のクルーズは60人と言っていました。


船が出ます。

港には、大きな観光船が泊っていて、出発時間を待っていますが、こちらは
貸し切りなので、すぐに出発です。

イスタンブールのヨーロッパサイドの街が一望できます。
海の上だし、風はあるし、気持ちの良いクルーズでした。


アジアサイドとヨーロッパサイドを結ぶポスフォラス大橋の下をくくります。
お詫びになりますが、ポスフォラス大橋は2つあって、写真ではどちらが第一か、第二かわからなくなってしまいました。
多分、上の写真は第2ボスフォラス大橋だと思っています。
第2は、1988年に完成しました。建設にあたっては、IHI(石川島播)が参加して建設したとのことでした。


真下を通るので、下から撮ってみました。トルコではどこにも国旗が風になびいています。



クルーズ船は小さいのですが、人数も少ないのでガラガラ余裕。
飲み物の注文を取りにきます。何も頼まないのも悪いので、チャイを頼みました。
人数が少ないので、あんまりもうからなかったのかな・・・と思いつつ。
実を言うと、皮製品や絨毯屋さんでは、冷たいチャイが出ましたが、改めて注文してチャイを飲むのはこれが初めて。
チャイと言う特別の飲み物があるのかと思っていたら、そうではなくて、いわゆる紅茶(Tea)がトルコではチャイ
なんですね。これに砂糖をがっちり入れて飲みます。日本ではアップルティでしょうか?

1階席、操縦室後ろの中段席、手前の上段席がありますが、ご覧のとおり、貸し切りなので余裕です。

ボスフォラス大橋が遠ざかってゆきます。


こちらは、アジアサイドになります。いずこも高級住宅地でお金持ちで無いと、沿岸に家はもてないようです。

どの国かわかりませんが、豪華客船が停泊しています。

こにあたりも、超高級住宅地だそうです。

1時間くらいだったでしょうか、クルーズも終了です。ガラタ橋が見えてきました。
2階建ての橋で、上は車道+歩道で歩道では、釣りをしている人が多数いました。
下はレストラン街(通り)になっています。夕飯も真ん中あたりのレストランで食事をしました。
 船を下りて、少し散策。魚屋さんが軒を連ねており、狭いこともあり、地元の人と観光客がごった返しています。
途中で、ガイドのニハットさんが「小魚(イワシ)をその場で調理した唐揚げ」を買ってくれて、皆さんで試食という
ことでいただきました。自分はあまり魚が好きでは無いのですが、カラッと揚がっていて自然に食べることができ
皆さんからは講評を得ていました。
 こんな経験はあまり出来ないかもしれません。手が油だらけなので、写真はやめました。

夕方になり、日が沈みつつあります。
日本語で「金角湾」。英語では「Golden Houn」と言われるとおり、太陽の光が反射して、金色に見えてきます。
こんな風景を見ながら。これでトルコ旅行も終わりだなと思う私でした。

●夕食はガラタ橋の下で

左に「ガラタ橋」。パノラマで写真を撮ったら、こんな感じになりました。

今日の夕食(まだぜんぜん明るいですが)はここ、橋の下のレストラン「ニューガラタ」です。
ちょっと前に、テレビ番組で「高田順次のアジアブラブラ」と言う番組で、イスタンブールの放映があり、
そのとき写っていたレストランです。(取材されたレストランではありません。)

橋を通っていると、各店で呼び込みがあります。

今日の食事は「シーフード料理」です。個人的にはあまり得意ではありません。
 
まずは定番{EFESビール」から。          続いて、トマトスープです。
もちろんパンと前菜のちょっと辛めの料理をパンにのせていただきます。
 
良く日本にあるチーズ巻きです。           これまた定番の野菜サラダ。3~4人分くらいの大皿です。
どなかたのHPにドレッシングを持って行った方が良いとも書いてありましたが、ほとんどの場合、オリーブ
オイルがあり、あまり必要性は感じませんでした。



 今日のメインディッシュは、焼き魚です。
 魚(名前は?)の種類は忘れてしまいました。
 
 久しぶりにテラス席で、日本のように潮の香りが強烈とか
 生臭いにおいとか無くて、比較的快適でした。

 写真を撮り忘れましたが、デザートはスイカです。
 自分としてはあまり好きではないので、ちょっと残念。
 でもこんなところが、トルコのよさなのでしょうか?




冬であれば、ボルフォラス海峡の夜景が見えるところですが、夏場は明るいので、夜景は望めません。
残念なことに、ホテルも遠いので、イスタンブールの夜景を望むことはできませんでした。
まだ十分明るいですが、これからホテルへ帰ります。

●バスからの風景
 
 ホテルへはバスで20分から30分程度。
 バスの車窓からいろんな風景が見えてきます。

 左の写真は、前に大きな横版があった、
 ラマダン(断食)のPR用バナーです。


  誰がお金を出して、付けているのか、
  その効果はあるのかと思いつつ・・・・

 イスラムの国であることが、
 改めて認識されました。

















 日曜の夕刻とのことで、土曜日に引き続き
 バーベキューや散策に多くの人がやってきます。

 その客を目当てに、商売を始める人も
 多いようです。
  ここでは、親子がいて、黄色い子供の前に
 大きなコーヒーの入って袋があり、
 お父さんの前にはお湯を沸かしています。
 トルココーヒーの販売店何でしょうね。
















  同様にワゴンを引いている人もいて、
  スイカの切ったものを売っていました。






















 こちらは風船あり、スイカあり、バナナの様な
 ものも見えます。

 日曜の夕刻。また明るいこともありますが、
 家族で過ごすのがトルコ風のようです。
 こんな風景を、ぼっと見ながらホテルへ戻りました。

 明日はもう日本へ帰ります。」















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