第8日目  3月21日(fri)  バルセロナ

 いよいよ今回の旅のクライマックスの地となったバルセロナは、天才建築家ガウディの作品が街のあちこちに点在していて、ファンタジックな世界が楽しめる素敵な街です。 
 午前中、私たちはこのガウディの作品のモチーフとされた奇妙な岩山の中腹にある黒いマリア像で有名な修道院があるモンセラートを訪ねました。

世界遺産

 巨大な人物像に似た奇妙な形の岩肌の洞穴で、12世紀に黒い聖母が発見されました。以降この地に修道院を建て、篤い信仰を集めています。このマリア像は初めから黒くはなく、ローソクのススにより長い間に黒くなったそうです。マリア様の持っている黒い玉を撫でて、お願い事をすると叶うというので、私も、「・・・・」。また、マリア様の裏側に廻って後ろ姿に懺悔する部屋がありました。
修道院の周りでは、蜂蜜やチーズを売っています。これがまたおいしいと評判です。
 ここから、山の頂上へ登るにはケーブルカー(6.1ユーロ)があり、急な坂道をコトコトと昇り切った場所からは切り立った岩間に、修道院が見え、如何にも聖地であると感じさせました。ケーブルカーでリターンし、バスで来た道を、帰りはロープウェイを使って最短距離を降りていくことにしました。スペインは乗り物や公共の博物館など、シニアは安いんです。日本でもこういうサービスを受けられる施設が少なくないのですが、そのサービスを受ける為の申告が面倒で、証明するものが必要となりますが、ここでは、自己申告です。日本人は若く見えるので、ちょっと疑われる場合がありますが、大概OKです。生憎?お陰様で私たちはまだシニアには見えないようで、定料金(4ユーロ)でした。
 バルセロナ市内に戻った私たちは、午後から「世界遺産」観光に出掛けました。
 カタルーニャ音楽堂はガウディと並ぶ有名建築家ドミニクの作品で世界遺産になっています。内部は全てガイドの説明となっているので、時間帯が決まっていて、少し待たされました、日本語のガイドは勿論なく、スペイン語のガイドでしたので、全く訳も解らず終いでした。せっかく美しいお姉さんが説明してくれているのに、椅子に腰掛けたど同時に旅の疲れも出たのか、ウトウトと居眠りをしてしまいました。
しかし、外観もメルヘンチックですが、内部の彫刻や絵模様も大変美しいものでした。ここも、カメラ、ビデオ、わんちゃん駄目な場所で残念です。
 カタルーニャ音楽堂を出て、グラシア通りを行くと淡いブルーの一際目立つ建物があります。『カサ・バトーリョ』これもガウディの作品で世界遺産です。地中海をイメージしたものだそうです。色ガラスやタイルが埋め込まれていて夜のライトアップは大変美しいそうです。現在は一般住宅として使用されています。
 もう少しグラシア通りを上がって行くと、もうひとつの世界遺産、石を切り出したまま磨かずに使ってある窓枠が沢山ある、如何にもガウディの作品と思われる建物が道路の反対側に見えてきました。『カサ・ミラ』ここは、現在集合住宅として利用されている階と、ガウディの建築博物館となっている階とがあり、屋上まで昇ることができます。博物館にはガウディの幾つかの代表作の設計図や写真が自由に鑑賞できるようになっています。階段で屋上に昇るとそこにオブジェのような煙突が沢山ならんでいます。屋上にはたくさんの人たちが、日向ぼっこをしながら、このオブジェを鑑賞していました。私たちもその中に加わってしばらく写真を撮ったり、遠くの景色を見たりして居ましたが、風がそろそろ冷たくなってきたので、ホテルに戻ることにしました。

<カサ・ミラ>

<カサ・バトーリョ>

ロブスターの半身が入ったパエリアです。
なかなか豪華でした。
取り分けるとこんなです。
中身が鳥だったり、ムール貝だったり,えびだったり、パエリアも色々ですね。
ガウディ設計のパトリョ邸です。外人さんが写真を撮っていたので、一緒にとってみました。
同じく、ガウディ設計のカサ・ミラという建物の屋上です。遠くにサグラダ・ファミリアが見えます。
カサ・ミラの全景。
最上階は展示館になっていました。
カタルーニャ音楽堂の中の
装飾・ガラスのデザイン画等
すばらしかったです。なかなか侮れない場所でした。
巨人のような形の石です。
フニクラで頂上まで上がった場所から見下ろしました
フニクラで下っています。
運転手(車掌さん)が女性なのには
たまげました。
ロープウエイのアエリの駅です。
アエリとは空気のことだそうです。