第6日目  3月19日(wed)   パルマ・デ・マヨルカ

 地中海の楽園と言われているマヨルカ島は人口70万人、面積は日本の奈良県と同じくらい、ちっぽけな島と考えていたのですが、勉強不足でした。この地は冬でも暖かく、北ヨーロッパの人々がリゾートとして利用するそうです。
 私たちはマヨルカ・パールの工場を見学に行きました。ヨーロッパの真珠は、アコヤ貝での養殖でなく、ガラス玉や、プラスチックの玉に魚の鱗の粉を塗り付け、遠心力を利用した製法で、何回も粉を塗りながら回転させ、だんだん大きくしていくもので、日本で言えば偽物ですが、ヨーロッパでは真珠と言えばこれです。日本の人工真珠と比べるとマヨルカ真珠の方が艶が良く輝きがあると思うのですが。この製法では、とても大きな真珠玉ができるのが特徴でゴージャスに見えます。お値段は大玉で美しく出来ているものは、やっぱり高いですね。
 パルマ・デ・マヨルカより一直線に西の端にあるドラックという町の鍾乳洞を観光しました。
カメラ・ビデオ・わんちゃんも全て禁止でしたので、写真がなくパンフレットより参考にしてください。
日本の各地にある鍾乳洞のどこよりも、それはそれは規模が大きく、洞内が広々として通路はしっかり整備され歩き易かったです。また、日本では、ここは「大理石の間」とか名称を付けた看板などが貼り付けられているのですが、それもなく、自然の創りだした造形をそのまま見せてくれています。洞窟を奥まで行くと、そこは地底湖があり、広いコンサート会場になっていました。
コンサートが始まるまで、長いすに腰掛けてライトアップされたエメラルドグリーンの湖をじっと見つめ、これからなにを見せてくれるのか期待で胸がドキドキしていました。時を知らせるベル(映画館の開始のようなベル)が鳴り、三艘のボートが右奥の方から、ショパンの「別れの曲」の演奏の中、静かに流れてきました。一艘のボートにオルガンとバイオリンの演奏者が乗り、あとの二艘は光の演出者でした。
この神秘的で、幻想的な世界に迷い込んだ私たちはしばらくの間、ぼーっと見入っていました。本当に素敵でした。
 ドラックから戻ってきた私たちは、大寺院の見学に行きました。ここもまた、写真、ビデオ、わんちゃん駄目なところで、院内は写真がありませんが、名前のとおり大変大きな寺院でした。ゴシック建築で、内部の祭壇天井の飾りはガウディのもので、とってもアートでした。外観もこの通り立派です。
大寺院を出た私たちは、お腹もすいたので、まずお昼を食べに行きました。
お店の前のテーブルに座り、広場を行き交う人々を眺めながら、ピザとサンドイッチを注文しました。外国ではどの位巨大なピザが出てくるのか心配でしたが、意外と小ぶりで味は美味しかったです。
 スペイン人はお昼を食べた後、長い長いシエスタに入るのですが、私たちは観光客、時間を惜しみながら次の観光へ出かけました。
繁華街には高級ブランド・ストリートがあり、買うわけでもなくウインドウショッピングをして回りました。ただ、見て回るショッピングほど疲れるものはないですね。
 疲れはて、私たちはタクシーで丘の上のホテルまで帰ることにしました。スペインのタクシー運転手は女性が多いのか、私たちがスペインへ来てまだ3回しかタクシーを使っていないのに、2人目です。また、こちらのタクシーは親切で、安全で、安いです。

ミニ・コンサート

パルマ・デ・マヨルカもマヨール広場で遅い昼食を!
スペインのピザもなかなかでした。
パルマ・デ・マヨルカのカテドラルです。
ドラッグ鍾乳洞のパンフレットです。
広くて鍾乳洞の中とは思えません。
ドラッグ鍾乳洞は規模がとっても大きく必見です。日本の鍾乳洞の比ではありません。
ホテルのテラスから見た風景
すぐ下はプールです。
部屋から朝日が昇るのが見えます
マヨルカ島のイメージは、島。 小型のプロペラ機で行くのかと思ったら、中型のジェット機でした。(イベリア航空)
ガイドさんの説明ですと、500万人/年の観光客が訪れるのだそうですが、内日本からは2000人/年とのことです。日本語は通じない、日本円の両替は断られる、日本語の文字を見ることも日本人観光客に会うこともありませんでした。
 実はアーモンド畑を見たかったのですが、完全に1ヶ月遅かったのでした。
すっかり花が終わって、葉アーモンドになってしまっていました。
 2月は一面薄ピンクの花でいっぱいのようです。
<マルテル湖(神秘的な地底湖)
この旅で見たアーモンド畑
絵葉書です。参考に!!